こんにちは!
先日、母の死について書きました。
小さい頃の我が家の印象
私がまだ低学年の頃、我が家は「汚い」と感じていました。
「汚い」とは、単に汚れているという意味ではなく、物が散乱している状態。そう!取っ散らかっていました。
私の母は、残念ながら、片づけられない人でした。モノが常に散乱しているという言葉がピッタリ!
子供ながらに、「友達が呼べない」と思っていましたね。
大人になってからの試み
大人になってから、母に「少しずつでいいから片付けよう」と何度も言ってきました。
帰省するたびに、一緒に片付けようとすると、「また今度ゆっくり片づけるからいい」と返ってきます。
「今度っていつ?」
そんなこんなを繰り返して、片づけることなく、母は私たちのもとを去ってしまいました。
ここからが大仕事です!
母の収集癖と遺品整理
実家は、祖父の時代から商売をしていて、料理を盛る器などがたくさん残されていました。
そして、私を含め、兄弟3人が高校生まで使っていた物も、ほぼそのまま残っていました。
これは、完全に私たちの責任です。
さらに、母は洋服が大好きで、たくさんの洋服を持っていました。まさに「衣装持ち」。
体が弱かったため、健康グッズや家電も多かった。
そして、最も摩訶不思議だと感じたのは、ピンチとハンガーの量です。
ここは合宿所か!?と思えるほどの量。
ざっと数えても数百個はあったはずです。
完全に病気だ…とつぶやてしまいました。
心が折れそうになるので、画像として残さなかったのですが、まさにゴミ屋敷です。
実家は、田舎にある古い古いおうちで、部屋数は9部屋もありましたが、ほぼ全てが同じ状態でした。
どこもかしこもゴミだらけ…。
これを片付けるのは、まさに至難の業です。
そこで、業者さんにお願いすることにしました。
ちなみにですが、ゴミ屋敷化した我が家の下見に来てくださった時、業者さんに聞いてみました。
「ひどい状態ですよね?これほどの案件って稀ですか?」と。
すると、「高齢者には多いですよ。そこまでひどくないです。」と。
時代的な背景もあって、もったいないから捨てられないが固まってしまった人が非常に多いそうです。これを聞いて、少しだけですが、心が軽くなりました。
片づけ業者の手配
業者さんには、1か月という期間内に合計5日間で、全てを処分してもらいました。今年の酷暑の中、本当にお世話になりました。
立ち合いは体力を奪われるため、業者さんの配慮で鍵を預けて、全て処分してもらいました。
結果、本当に助かりました!!
さて、気になる代金は…、いくらだったでしょうか?
約100万円です。
この金額が高いか、妥当かの感じ方は、様々だと思いますが、私たちにとってはありがたすぎました。
あのゴミ屋敷の光景を知っているから。
作業前に実家に戻り、使えそうな物がないかと「宝探し」をしましたが、お宝発見には致りませんでした。
もうね、体力が奪われるばかりで、判断力も持続しなくて、「もういい…、要らない…」ってなったんですよね。
高級そうな着物やらバックやらありましたが、欲もわきませんでした。
遺品整理で感じたこと
モノは、持ち主がいなくなると、ゴミとなる。
持ち主にとってはいくら大切なものだとしても、他の人にとっては不要なモノ。もちろん、全部が全部ではありません。
とても残念に思いましたが、結局それが価値観の違いだと感じています。
今回の遺品整理で、私はシンプルに生きようと常に意識していることを再認識させてもらいました。
シンプルとは、『不要なものをそぎ落とし、本当に必要なものだけを選ぶこと』。
まだまだ成長の途中ですが、一歩一歩、研ぎ澄まされていきますように。