こんにちは!
突然ですが、みなさんはお母さんのことが好きですか?
…って、いきなり変な質問をしてごめんさい!でも、私にとってはかなり考えさせられるテーマなんです。
というのも、整体の先生に母が亡くなったことを話した時、「お母さんのことが好きでしたか?」と聞かれました。
その時、正直に「好きではなくなっていました」と答えていたのです。
母は、いわゆる猪突猛進型の人間で、思い立ったら即行動。そのエネルギーはただただすごいんです。ちなみに干支はイノシシだから、まんまやん!
でも、自分の思い通りにいかないと、すぐに怒り出します。要するに、わがまま…。
まるで、じたんだを踏んでおもちゃを欲しがる子どものようでした。
良いか悪いかという判断はここでは置いておきますが、正直、私はこういうタイプの人間と関わりたくありません。
でも、親となると話は別。だから、私は母を無視することができませんでした。
母はワクチンを打た後、体調を崩し始めました。神経麻痺で腰から下がほとんど動かなくなり、なんとか治療で歩けるようになったと思ったら、最後は帯状疱疹に苦しみました。
この頃の母のわがままっぷりといったら、もう言葉では表しきれません。今なら、「しんどかったんだろうな」と思えます…。でも、当時はただただ振り回されるばかりでした。
例えばこんなことがありました。
ある日、母から「〇〇という入浴剤が欲しい」と連絡がきました。口コミでしか手に入らない商品で、ネットショップでは扱われていません。
私にはその商材を扱う知人もいなかったので、メルカリで探してなんとか見つけ、送ることにしました。
しかし、数日経っても母から何の連絡もありません。気になってこちらから確認すると、母はこう言ったのです。
「待っても、待っても、待っても、来ない!」と。(実際は置き配されており、玄関にありました)
人にお願いしておきながら、「ありがとう」の一言もなく、それどころか自分が欲しいものを早く手に入れられなかった苛立ちで八つ当たりする始末です。
やれやれ…。
こうしたことが日常的に続いた結果、弟はとうとう母との連絡を一切絶ってしまいました。
かつては「お母さん、お母さん」と慕っていた弟ですら、耐え切れなくなったのです。
私も母が嫌いだったわけではありません。昔はむしろ好きでした。でも、関係性が変わり、環境が変わり、自分の気持ちも変わったんだと思います。
ここで何が言いたいかというと、「好きでなければならない」なんていうフレームに縛られる必要はない、ということ。
⇒ フレームって何?
「お母さんのことを大好きなのが当たり前」って誰が決めた?!
お母さんという存在自体また、環境もそれぞれ違うのですから、認識が変わって当然だと思っています。
それでもね、母が亡くなってしまった後は、姉も私も数カ月の間は何もやる気が起きませんでした。
姉は「お母さんが大嫌いだった」とはっきり言ってましたが、それでも腑抜けになったとか。
生きている間、もっとこうしておけばよかったという後悔がないとは言い切れませんが、やはり、誰かのために生きる人生ではなく、「自分の人生を生きる」ことに注力したいと思っています。
このことを母は教えてくれました。大切な大切なことです。お母さん、ありがとうღ